・面と面の交角(面角)交角をなす二つの面に直交する第三の面を想定すれば、その想定面上の面の交線がなす角度(図2.2.10)
図2.2.10
いずれも線と線の交角として求められる。ここで角度の造船用語を挙げておこう。・切り度:切断縁のなす角。形材でその幅が角度を与える道具の自在金の長さより小さいとき、端部切断の形状を与えるのに用いている。F.B.(Flat Bar)やFlange Snipの山形材なら、これでもよいが、山形材の全面取合い端のときは、やはりウエブ/フランヂの縁辺の位置で与えるのがよい(図2.2.11)。この切断端面は縁辺三点で決まる平面に密着させる形状となる。この切断端をいきなりと言う。取合い面に「行き成り」の意味であろう。この切断加工は一平面となるように精度上注意を要する。
図2.2.11
・取付け度:取合いのある部材相互の面角であり、組立取付の指示値として用いられる。類似目的のものに下げ振り度があるが、これは組立定盤面と組立部材の面角をいう。曲り外板ブロック組立において桁板のように深い構造物の配材位置決め及び完成チェックに利用する。・折れ度:KL(Knuckle:ナックル)曲げの折り角で、当然面角であるが、取合い端の精度を押えるとき、端部二辺の完成時の交角(面角でない)を指定することがある。・做い度:部材には板厚があるから、取付け度があれば板端に取付け面に接するための傾斜が生じる。この端面角をいう。板厚面を斜に削った形であるから、削り度とも称する。〔取付け度〕=〔做い度(削り度)〕
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